事例 1

 

 ある歯医者の女性から、 歯科技工指示書をB6で3枚複写の伝票を作りたいのですが、まず見積りをして下さい。 との電話連絡がありました。いろいろとお尋ねして聞いてみたら、今使用しているサンプルがなく、また今回制作する様式のサンプルはありますか? と聞いたところ、いいえ原稿を手書きで作っている最中だとのことでした。今回歯医者に歯科技工が出来るところを設けるようでした。というのは、歯医者と技工所が同じ住所だからです。

 

 こちらは提案として3枚とも同じ版で、用紙は3枚感圧紙の色紙にして刷色は黒、それぞれの保管する部署が用紙の色ですぐに分かるようにします。

 

3P × 50組 ×50冊

紙の厚さ 紙の色 刷色 ミシン
1P AN40  
2P BN40 ピンク 左タテ
3P CN40 クリーム 左タテ

 

 

 そして刷色はどうして黒にするかと言えば、紙の色を変えるわけなので、できるだけ紙の色に負けないため一番濃い色で印刷した方が、特に文字が分かりやすいという利点があるからです。

 例えば1枚目が歯医者控、2枚目は技工所へ渡し、3枚目は納品書として技工物と一緒に歯医者へ渡します。という具合に仕様はなるべく単純にすれば分かりやすいのです。3枚複写の上からボールペンで書けば、3枚目まで写る紙をノーカーボン紙と言います。

 

 

※全国で就業場所別に歯科技工所が、7割、病院・診療所が約3割です。 平成28年厚生労働省資料「歯科技工士の勤務状況等」