<特記事項の文例集>  参考例 簡潔に書いて、書き切れない場合連絡ノートに記録する

1.掃除(生活援助)・洗濯(生活援助)

 

例1 掃除・洗濯
訪問時落ち込んでいる様子がありましたのでお話しを伺うと「失禁してしまった、申し訳ない。」とのこと。大丈夫であることを説明し、お話しを聞き、気持ちを落ち着けていただいた。洗濯物は下洗いし、洗濯機にかけました。

清掃時、トイレの中を確認したところ、目立つ汚れがありましたので念入りに清掃しました。
「お庭の花がきれいですよ」などポジティブなお話しをしながら清掃しました。ケアが終わるころには落ち着かれた様子で「掃除機が重くて使えないから掃除機をかけてくれて助かるわ。」と笑顔がみられました。

 

例2 掃除・洗濯
「最近目眩がひどくてゴミをまとめられない。」と落ち込んでいらっしゃいました。「お手伝いするので大丈夫ですよ。」と声掛けし掃除を始めました。ベランダや台所に大小さまざまなゴミの入ったビニール袋が、あったのでご本人様に確認。
可燃ごみの袋にひとまとめにしてベランダに持っていきました。

その他散らかったゴミについてはその都度確認し、ゴミの分別を行いました。洗濯物がたまっていたので許可を得て洗濯機を回し、「顔を上げたり下げたりすると気持ちが悪くなるの。」とのことでしたので乾いていた分は取り込み、洗い終わった洗濯物は干しました。

 

例3 掃除・洗濯
訪問時、リビングのソファでうとうとしていらっしゃいました。ご挨拶し、ヘルパーが来たことを確認していただいてから清掃を開始しました。昨晩の夕食の残りがテーブルの上にそのままでしたので、ご本人様に確認し片付けて食器を洗いました。

布団のシーツが汚れていたためご本人様に許可を得て洗濯、シーツを交換しました。居室内、リビングの清掃を行い、トイレの床が汚れていたため拭き掃除を行いました。ケア中、終始うとうとされていましたがヘルパーの問いかけには笑顔で答えてくださり穏やかでした。

 

 

例1 掃除
「今日はとても体調がいいの。」とお話しがありました。顔色良く、会話も楽しまれている様子があり、「この後入浴がしたい。」との希望がありましたので浴室清掃を行いました。水を溜めておいてほしいとのことでご本人様に希望の水量を確認し、水を溜めています。
「ベッドの下に物を落としてしまって取れない。」と言われたので、ベッドの下の清掃を中心に居室内の清掃を行いました。

ベッドの下に孫の手やティッシュケースが落ちていたのできれいにし、ご本人様にお渡ししました。その他リビングにも掃除機をかけました。

 

例2 掃除
ご挨拶し、体調確認すると「相変わらず腰が痛くて…。自分でできなくて情けないわ。」とお話しされていました。「気にしなくても大丈夫ですよ。いつも通り掃除させていただきますね。」と声掛けし掃除を開始しています。

掃除を始めると一緒にきてくださり、掃除する先にある椅子や扇風機を移動するなどお力を貸してくださっています。ケアの時間が終了に近づくと気にされて「時間がすぎるようなら声をかけてね。」とヘルパーのことを気遣ってくださっていました。「清掃終了しました。」と告げると笑顔でお見送りしてくださいました。

 

2.調理(生活援助)・衣類管理(自立支援)

 

例1 調理
訪問時体調をお伺いすると「あまり食欲がない。」とのことでした。台所に来客用の湯飲みがあり、おやつを召し上がられた様子がありました。そのこと、ご本人様覚えていらっしゃらない様子。「お腹が空かないのはどこか悪いからかも。」と気にされていたのでお話しを傾聴し落ち着いていただきました。いつもはご飯ですが、ご本人様の希望を聞き取りおかゆに変更。

おかずも梅干し、具だくさん味噌汁、魚の煮つけとご本人様が好まれているメニューをやや少なめに調理・提供しました。すべてお召し上がりになり、お食事が終わるころには笑顔がありました。

 

例2 調理
ご挨拶し、本日の調理の希望お伺いしました。台所にて冷蔵庫の中身を説明してくださり、「肉と魚両方あるからどちらを使ってもいいよ。」とのことでした。しかし、魚のほうをじっと見ていらしたので「魚の照り焼きにしますか?」とお尋ねすると嬉しそうに「そうだね。」と同意されています。

冷蔵庫内、痛みやすそうな野菜を優先的に選んで調理しました。中でも長いもをたくさん購入されていたので味噌汁は長いものすり流し汁にしています。「あなたは料理がお上手ねぇ。」とおっしゃりながらすべてお召し上がりになられていました。

 

例3 調理
配食サービスを受け取りご本人様にお持ちすると、「あまり食べたくない。」とのことでした。「何か食べられそうなものはありますか?」と希望を確認すると「おかゆ、味噌汁なら食べられる。」とのこと。味噌汁を具だくさんで調理、冷凍ご飯はお粥にしています。お弁当のおかずをお皿に盛り付けなおし、温めが必要なものを温めて提供したところ、相撲観戦を楽しまれながら召し上がっていらっしゃいました。

食事は時間内に終わらなかったので食後薬をセッティング。ご本人様に「食後の薬ありますから。」と声掛けし退出しました。

 

 

例1 衣類管理
「薄手のパジャマでは寒くなってきた。」とのお話しがありました。ご本人様に許可を頂き押入れの冬物衣料と、リビングのケースに入っている夏物衣料をヘルパーと一緒に入れ替えました。洗濯物がたまっていたのでご本人様に報告し共に洗濯を行っていました。

洗剤の量や柔軟剤の使い方などわかりづらいところはヘルパーが行いました。干してあったものは取り込んでいますが、薄手のものばかりでしたのでご相談し、ご希望のもの何枚か残して他は押入れのほうに収納しました。寒いときにすぐに羽織れるように、パーカーを二枚リビングのハンガーにかけて出しておくと「ありがとう。」と笑顔で答えられた。

 

3.通院介助(身体介助)

 

例1 通院介助
訪問時ベッド上にいらっしゃいました。「今日はどうしたの?」とお尋ねでしたので「本日透析日ですよ。」と伝えると、納得されたご様子です。トイレは「大丈夫。」とのこと。血圧と体温を測定し通院ノートに記入するとともに、ご本人様にも数値をお伝えしています。身支度を整えるお手伝いをし、通院バッグの中身確認しました。

車いす移乗の際、右足に痛みがあるとのことでしたので左足が軸になるように車いすをセッティングし、移乗していただきました。
戸締まり確認し、マスクをかけていただきました。送迎車運転手の方に本日の状況を引継ぎしました。

 

例2 通院介助
訪問するとすでに身支度を終えられていました。「持ち物をチェックしてほしい。」とのことでしたので鞄の中身を確認させていただいています。トイレも「もう行ったから。」とのことでしたので、指定されていた介護タクシーに連絡しました。

介護タクシーが来る前に外に出て待とうとされてしまうので「室内で待っていたほうが寒くないですし安全ですよ。」と声掛けし、室内にてお待ちいただきました。会話、顔色良好でした。

 

例3 通院介助
ちょうど目が覚めたところとのことでした。「本日定期検診ですよ。」と伝えると、「まあ大変!」とのことで慌てた様子。「一緒に支度をお手伝いしますよ。」と慌てる必要はないことをお伝えし、落ち着いていただきました。今日の気温を参考に外出着を選び、身支度を整えるお手伝いをしました。

朝食を召し上がっていらっしゃる間に、持ち物を確認しながら用意しています。朝食はすべて召し上がりました。「今日はお医者様に何を聞こうかしら。」とお悩みになられていたので、「腰痛は大丈夫ですか、足は痛くないですか?」など尋ねているうちに介護タクシーが到着。笑顔で通院に向かわれました。

 

例4 通院介助
訪問時、呼び鈴を押しても中々ドアを開けてくださらなかったので、事務所に連絡。自宅に電話していただくと、ドアを開けてくださいました。「本日は定期検診ですよ。」と伝えると、とても驚いた様子で「どうしたらいいのかわからない。」とのこと。「一緒に身支度を整えるので大丈夫ですよ。」とお伝えし身支度を整えています。

「朝食は食べたくない。」とのことでお茶とバナナをお出しすると、ホッとすると喜ばれています。介護タクシーが来るまで「最近目が見えづらくて…。」など体調についてお話してくださいましたので連絡ノートに記入しました。
介護タクシーに引継ぎ、戸締まり確認し退出しました。

 

例5 通院介助
訪問すると、本日定期検診であることを忘れていらっしゃる様子でした。「支度しましょう。」とお声掛けしましたが、「あまり行きたくない。気が乗らない。」とおっしゃっていました。お話しを聞くと「足元がふらつく、気持ちが悪いから外出できない。」との訴えがありました。
温かいお茶をお出しし、お話を聞き、気持ちを落ち着けていただきました。

落ち着いたころを見計らい、「もうすぐお薬もなくなりますし、介護タクシーが来る時間ですから病院へ行きましょう。」とお声掛けすると、「仕方ないわねぇ。」と身支度をされました。戸締まり確認し介護タクシーに引継ぎ退出しました。

 

4.食事(身体介護)・排泄(身体介護)

 

例1 食事
「本日何をお召し上がりになりますか?」とお尋ねすると「冷蔵庫に浅漬けとのりの佃煮があるはず。」とのこと。台所、お鍋の中に昨晩のおでんが残っていたので、「おでんはいかがですか?」とお尋ねすると「辛子多めなら」と希望がありました。お食事セッティング、視野に配慮し、10時の位置にこの器がありますよ、と時計の形を利用して説明しています。

説明後、介助スプーンをしっかり握っていただきました。おかゆ、味噌汁、佃煮、浅漬、がんもどき(1/4個)と卵(1/2)大根(1/2)を提供し、完食されています。食後セッティングし口腔ケアを行っていただきました。

 

例2 食事
ベッドは足と頭の位置を調節し、食事のための態勢を整えています。体調は「いつも通り。」とおっしゃっていました。強めにとろみをつけた玄米茶を提供するとテンポよく飲み込まれており、嚥下良好です。用意されていた食事を温めてお出ししています。ヘルパーと一緒に介助用スプーンを持ち、口の途中まで運ぶと、ご自身で口の中まで運ばれています。

あまり噛まずに飲み込もうとされるので、都度声掛けしゆっくり召し上がっていただきました。ほぼむせ込みなく完食されました。食後再度お茶を提供、口腔ケアスポンジで口腔ケアを行いました。時間を見計らってベッドの位置を調整しています。

 

 

例1 排泄
ご挨拶すると、「おはよう。」と発語ありました。排泄介助を行うことをお伝えし、体温測定。排泄介助開始しています。ベッド柵につかまろうとするなどの協力動作もあり、体調が良い様子が見られています。パット内尿多量にあり。しっかり陰部洗浄しています。臀部の赤みは軽快している様です。清拭終了後保温行っています。

パット内の尿量多かったため新しいパット、二枚使用しています。排泄介助終了後、体位整えています。空調を確認、本日気温が上がる予報がありましたのでお休みモード、27度設定で冷房をいれました。

 

例2 排泄
訪問時リビングでテレビをご覧になられていらっしゃいました。ご挨拶し「排泄介助で訪問しました。」とお伝えすると、「今トイレに行きたくない。」とのことでした。「歩くとリハビリにもなるので一緒にトイレに行きましょう。」とお声掛けすると「しょうがないわねぇ。」と何とか納得していただけました。

立ち上がり介助、歩行器をセッティング。側近にて見守り、トイレまで付き添いしています。リハビリパンツ内確認し排尿あり。新しいものをご用意しました。陰部洗浄ボトルで陰部洗浄行い、清拭しています。リビングへ付き添い、温かいお茶を提供しました。

 

例1 その他全身清拭
ご挨拶し体温血圧測定。体温が37.6度とやや高かったため事務所に連絡し、ご本人様の了承を得て入浴介助を全身清拭に変更しました。ベッドのシーツ類交換後、ベッド上で全身清拭をしました。陰部洗浄時、排泄確認。尿多量、便が少量ありました。お尻に赤みあり、ご家族に報告しています。蒸しタオルで体を拭くと「気持ちいいね。」とおっしゃっていました。

特に背中は「もっと強くこすってもいいよ。」とリクエストがありました。発熱のため、下着は長袖のものをご用意し、薄手のパジャマに着替えてもらいました。清拭後、お茶を提供したら表情は穏やかで会話も良好でした。

 

5.入浴(身体介護)・体位変換(身体介護)

 

例1 入浴
訪問するとまだベッド上にいらっしゃったので、車いすに移乗をお願いし、トイレへ。その後リビングでお茶を提供し血圧、体温測定しました。血圧安定のためゆっくりお風呂の準備をしています。脱衣所にて掴まる箇所は声掛けすると掴まっていただけます。立位安定、脱衣お手伝いしました。

足元からお湯をかけシャワーの温度確認していただき洗髪・洗身ご自身でできることころは声掛けし行っていただきました。浴槽に入るとき、足を上げるお手伝いするとスムーズに入浴。5分後声をかけ、介助にて浴室を出ています。体の赤みは保温しました。ドライヤーで髪を乾かしてリビングへ。そしてお茶を提供しました。

 

例2 入浴
「本日入浴ですよ。」と伝えると、「わかった。」とのこと。ご自身で体温血圧測定されています。本日排便があったとのこと。脱衣所にてリハビリパンツ確認すると便の付着ありました。シャワーの温度確認していただき洗身・洗髪行われています。背中やお尻の手の届かないところはお手伝いしています。お尻に小さな剥離があり、事務所に連絡しています。

5分ほどお湯に浸かり、「出ます。」とのことでお手伝いしました。お尻に保湿、また足にも乾燥があったため同様に保湿しています。足の爪が伸びていたので入浴後爪切りしました。「缶コーヒーが飲みたい。」との希望あり、提供しました。

 

例1 入浴・体位変換
リビングでテレビをご覧になられていました。バイタル測定しお風呂の準備を整えています。体調変わりなしとのこと。移乗し、ベッド上で脱衣を行っています。パット内排尿確認。協力動作良好です。車いすに戻り、バスタオルをかけて浴室へ。シャワーチェアーに座っていただきシャワーの温度を確認後、洗身・洗髪行っています。

ゆっくりと足を移動させ浴槽へ。側で見守り行っています。5分後お声掛けし同様にゆっくりと上っていただきました。体を拭いてベッド上へ。身体異常なし。着替えをして、ドライヤーを使っています。足元のクッションやベッドの高さを確認しながら調整し、水分補給していただきました。

 

 

例1 体位変換
ご挨拶すると、笑顔を返してくださっています。ハルーンバッグ確認しましたが、尿あまり溜まっていませんでした(100ml程度)。尿を破棄せず体位変換のみ行っています。
手の中の握り棒、拘縮に気を付けてゆっくりと交換しています。左側臥位になるように背中のクッション、枕の下にバスタオルをいれて体位調整しました。

足の裏がつくように足元のクッションを調整し、膝がぶつからないよう足の位置も調整、クッションを挟んでいます。声掛けしながら体位変換を行ったところ、笑顔が多くみられていて顔色は良好でした。

 

例1 その他痰吸引・経管栄養
ご挨拶すると「こんにちは。」とお返事ありました。食事のためベッドの位置を調整しています。喉からゴロゴロ音があるため、「痰の吸引をさせていただきますね。」とお断りし鼻から痰吸引。痰はやや固め、少量ですがスムーズに引けています。痰色は白色でした。「お食事にしますよ」と声掛け、シリンジで胃の中を確認。消化液少量引けています。

胃ろう周り問題なし。お薬注入し、加圧バッグにてラコールを注入。経管栄養注入後、「気分悪くないですか?痛いところはありますか?」とお尋ねすると、「大丈夫、なんともない」とのこと。時間をみて体位、ベッドの高さ、柵、空調、確認。調整しました。