事例-6

 

 

 皆さんも良くご存じの、正月恒例1月2日~3日に箱根駅伝が開催されて、各大学の選手がそれぞれのユニフォームを着て箱根駅伝の往路、そして復路を走り、各大学毎区間の記録や往路、復路の記録、そして往復の記録を競っている。その走っている姿、ユニフォームに注目してもらいたいのですが、大学のマークがあらわに見えるのに気づくと思います。

 そして大学独自の特徴のあるシンボルマークやコーポレートカラーが判り非常に面白い様子が繰り広げられるわけです。ええこんな見方をするのか?と思われる事でしょう。

大学の特徴が、シンボルマーク等に影響し、偽造防止用紙に反映

 要するに大学の教育理念、大学のビジョン、学風の特色及び特徴が、シンボルマークやコーポレートカラーに影響して、イメージ化していると思います。
そのシンボルマークやコーポレートカラーが、箱根駅伝で走るユニフォームにデザインされて、ブランドイメージを高めているのです。それゆえ大学が発行する書類である各証明書は、シンボルマーク、学章、コーポレートカラーを利用し、その中にコピーガードを入れ込んだ偽造防止用紙が必要だと思います。

 そのデザインをA4の用紙に表現する場合、コーポレートカラーの刷色と透かしのシンボルマークは外せない。

ある大学のグラデーションというコピーガードの技法を使った偽造防止用紙

 ある大学で使用されているコピーガードの技法にグラデーションというデザインの手法があります。具体的には A4 の四方の隅から30ミリぐらい、角が 30% の網掛け~ 0% になだらかに薄くなっていきます。例えば水色やエメラルド色の10% 以下の網掛けの所は、カラーコピーすると飛んで消えます。

大学のシンボルマークが目立つ偽造防止用紙

 ある大学ですが、大学名の前にシンボルマークを前面に出して大学のカラーを忠実に再現し、その色で各証明書を発行する大学の偽造防止用紙に反映させています。
 カラーコピーすると「 無効 」という隠し文字が8つも浮かび上がってきて、A4、タテ半分の上に4つ、下には天地逆に4つ表示される。これはコピーガードです。

大学の学章を透かしに、複写・無効を隠し文字にした偽造防止用紙

 また、別の大学で詳細に説明しますと、まず大学のカラーを 10% ぐらい薄く A4 サイズのバックに敷いて、その上に大学名の英文字を白抜きにして斜めに 100 行ぐらい繰り返し並べる。そして、その中に「 複写 」と「 無効 」を3文字ずつ少し大きく埋め込む、カラーコピーするとその文字が、はっきり現れる。

 次に大学の学章を A4 の真ん中に、透かしとしてレイアウトしてある。これも、カラーコピーすると学章の透かしがなくなる。これもコピーガードです。

 

要約すると


 正月に箱根駅伝が開催されるが、走っている選手のユニフォームに、各大学のシンボルマークやコーポレートカラーがデザインされている。そして視聴者にそれが刷り込まれ、宣伝されていくのです。

 それゆえに大学が発行する各証明書に、そのシンボルマークやコーポレートカラーを利用し、その中にコピーガードの技法を入れた偽造防止用紙が必要です。

20.09.11