伝票の賢い作り方
〔例〕少量の場合 B6(4P×50×100冊)
●同版…版数が4枚ではなく1枚
●別版…版数は4枚にしてタイトルを差し替え
●版材はオフセット印刷(PS版を使用した印刷)
●同色…1枚目から4枚目まで同じ色にした方が色替え代が不要
●規格サイズ…下記図を参照し、たとえばB6とA5の間のサイズはA5の紙として計算またB5とA4の間
のサイズはA4の紙として計算。但し数ミリ長い場合B6またはB5で計算します。
●ナンバーなし…どうしても必要な場合は刷り込みNo.ではなくプレスNo.の方が安価です。
●下敷き折り返しなし…どうしても必要な時はコートボールの下敷きを別に切って付ける。
●同版の場合減感印刷は必要ありません。
●表紙印刷なし
●刷色…ほとんど色見本の中から選べます。
●ミシン・トヂ・ファイルなしノリ付け
●丁合には平版で印刷した場合タテ型丁合機でとる場合とフォーム輪転機で印刷した場合バースターで
とる方法があります。伝票を落丁なく丁合するにはバースターの方法が確実です。
●製本で一番簡単な方法はセット伝票です。やり方は、断裁して、ノーカーボン紙の紙の目に平行にセッ
トノリを付けるだけ。製本物は、セットノリを塗り、その後ボンドを塗りマーブルかクロスで巻いている。
●マット紙、上質紙、ノーカーボン紙の組み合せでセット伝票にする場合伝票の上のパーツと下のパーツ
にセパレートインキを塗ると1組が剥がれやすい。製本物は上のパーツか下のパーツへセパレートイ
ンキを塗ると1冊の中で1組づつ剥がれる
●他に合理的方法として掛け合せというやり方がある。別版でも同じ用紙を使い
同色で同じ数量であれば(数量が近くてもOK)下図のように面付けして印刷できる。但し、初回は組み
合せをしやすいが、2回目は面付けした各種類が、同じ時期に全部消費されるとは限りません。ただ、
各種類が同時に内容が変更になれば掛け合せをした方がその時は得をする。
●掛け合せ
●伝票の用紙に関して今はノーカーボン紙が裏カーボン用複写紙より広く使用されている。
●裏カーボン用複写紙は他の複写素材より経済的にすぐれ経時変化に強く、保存性に優れていて長期
保存に向いている。このような伝票は一部金融機関等で使用されている。
複写伝票作成ツール
<伝票の仕様>
●表紙は上55、上70、上90、上110、上135Kを使用
●裏表紙は上55、上70、上110、地券紙、コートボール(下敷き折り返し)を使用
●天ノリ・左ノリの仕上げはセットノリ・糊で一組ずつはがしやすい。
●天トヂ・左トヂのミシンは2枚目以降が多い。
●仕上げはマーブルかクロス(黒)が多い。
●セット伝票は表紙を巻かないのでセットノリでいい。
●インサータ(機械打ち)の伝票は紙の目にそったノリ付けをする
●ナンバリング プレスナンバーで1枚目(赤・黒・青)色で2枚目以降は発色の色(黒or青)
●ファイルは天・左・その他に2穴・4穴・直径3・4・5・6・7ミリ、間隔80ミリ その他にドンコ穴等
<複写に関する注意点>
●2枚目以降にある部分だけ写らないようにするため、減感インキを使用する。
●2枚目以降で地紋またはアミかけがある場合濃度は30%に抑えれば発色に問題はない。
●裏刷りの色または濃度は、淡い色で薄く
●裏印刷のある帳票に最適なノーカーボンA紙にクレ産A紙があります。“注意書き”などに用いられる
「赤」などの強い色も不透明度が高いので裏面の文章が読みにくくなりません。ブルー発色・ブラック
発色両方有ります。
●5枚複写以上の場合、発色が薄くなるので黒発色または、B紙に#30を使用する。
●2枚目以降をFAX用に使う場合、黒発色がいい。
●領収証等で、下の紙に厚紙クリーム(CN80Y)があり便利です。
●穴の位置は天・左の紙端から、8mm以上離す(ミシンがある場合は、ミシン位置から)
●ミシン位置は天・左の紙端から10mm~14mm離す。