手書き・セット伝票
手書き伝票は、複数枚を何組かにまとめ、糊付けし表紙を入れ冊子にしたもの。セット伝票は、複数枚を1セットにして何セットかで帯をしたもので、どちらも感圧紙を使っています。
用途としては納品書・入金伝票・出金伝票・振替伝票・売上伝票・請求書・請求明細書・受領書・領収書・見積書・注文書・申込書・依頼書・報告書など色々あります。感圧紙を使っているので、ボールペンで書く一回の起票作業で複数枚伝票をまとめて作成できます。
昔ならカーボン紙を使っていましたが、現在は感圧紙を使っており、取り扱いで手を汚したりはしません。ただし、感圧紙は紙どうしがこすれて発色する場合もあるので、ラフな取り扱いはご法度です。また、場所を指定して、減感印刷をすることができ、書いた文字が映らない欄を作ることも可能です。
なので、具体的な事例を挙げると、納品書、納品控え、請求明細書、受領書などを手書き・セット伝票にすれば、作業効率に直結します。
すなわち、受注時点で伝票を記入すると関連作業で必要とする伝票が同時に作成でき、コピーの手間とか、写し間違いなどを防ぐことができます。
ミシン目を入れることも可能ですから、伝票の一部を切り離し、たとえばお客様住所や宛先を宛名用紙に使うアイデアなども出てきます。
ところで、印刷屋さんへの発注費用なのですが、たとえばB6、2ページ50組を10冊(合計500セット)で、完全データがあれば、基本価格9,700円から発注できます。安いか高いかは、伝票起票時の手間とか、複写の手間、書き写しの間違いなどを考えてください。事務処理時間単価を考えるとペイする額だと思われます。
手書き・セット伝票を印刷屋さんに注文する場合は、用紙の大きさ、各ページの様式原稿、紙厚、ミシン目、感圧紙発色、減感処理部などを指定します。そして、印刷された仕上がり伝票はセットごとに糊付けされ、帯封または冊子で納品されます。
折角の伝票なので、表紙がほしいとか、伝票記入時の使い勝手を良くする巻き込み下敷き、見やすくなる感圧紙の色分けなどはオプションになります。便利さと、予算を考えて指定することになります。