伝票に減感印刷する紙面と避ける部分
減感インキは、“部分複写止め”のために作られたインキで、写って欲しくない部分に塗布することにより部分的に複写を止め裏写りを防止します
伝票に減感印刷する紙面
●感圧紙の表面(顕色剤塗布面)
●裏面(発色剤塗布面)に印刷しても効果はありません。
伝票で減感印刷を避ける部分
●減感印刷面にボールペンなどで筆記する部分
●スタンプインキ等で捺印する部分
●印鑑証明欄のような重要部分
●収入印紙など水性糊を使用した物を貼る部分
偽造防止技術
1.網点方式(バロース方式)
●一般にコピー機は「画像の読み取り方向に線が太る」性質があり、逆にある大きさの点以下では読み取ることが出来ません。これらを利用して、「隠し文字」をコピーで目立つように仕組んであります。
この偽造防止技術も広く使用されています。
●使用例としては市区町村の印鑑証明書用紙や住民票、チケット、証書関係に利用されています。
2.マイクロ文字
●天地のサイズが0.26ミリの微細な文字を作成することにより、カラーコピーや写真製版方式で複製しようとすると文字がつぶれて再現することが出来ないようになってます。肉眼での確認は困難ですが、
ルーペ等で真偽判定を行うことが可能で、偽造防止する効果があります。
●使用例としては1993年より日本銀行券(紙幣)に使用(10,000円札の裏面)されています。また、商品券、ギフトカード、各種チケット等に用いられています。
3.透かし(疑似透かし)印刷
●用紙への浸透力の強い成分を使用した無色インキを使用することで、透かしのように見える絵柄を印
刷します。本物の透かしとは異なりますが、用紙の光の透過率を部分的に変化させることで、透かし
に類似した効果が得られます。この特性はカラーコピーでは再現することが出来ません。
●使用例としては商品券、各証明書等があります。そしてロゴ、マーク等に用いています。
4.ホログラム
●クレジットカードなどに貼ってある虹色の模様の出て絵柄が立体的に見える金属光沢片のことです。
ホログラムのメーカーが限られていますので偽造は困難です。また、カラーコピー機では金属光沢が
消滅し、虹色も固定するのでカラーコピーによる偽造防止に有効です。
●使用例としては各種カード、チケット、商品券等があります。
5.彩紋
●精巧、細密なパターンを使い、幾何学的細密模様を組み込むことでコピー(カラーコピーも含む)や
スキャナーによる偽造を防止します。細い線の中間色(極薄い黄色等)を使用し、印刷機などでは
読み取れないようにしています。
●使用例としては株券、出資証券、商品券、チケット等があります。